「コロナ禍のピンチをチャンスと捉え、新しい挑戦のきっかけにしたい」と話す永渕政信社長=藤津郡太良町の永渕ファームリンク

 有明海を見下ろす、緑豊かな森が広がる多良岳山系の中腹でブランド豚「金星佐賀豚」を育てています。水と空気がよく、飼育法にこだわっており、一つでも欠ければおいしさを保つことはできません。そのためにはまず、世話をする私たちが体調を整える必要があり、企業理念にも「健康第一」を掲げています。

 新型コロナウイルスの感染拡大前から、感染症には特に注意を払ってきました。食肉処理場で感染者が出たら出荷が滞ります。豚たちの成長を止めることはできず、代わりの処理をどこにお願いするかなど、改めて考えさせられた一年でもありました。

 視点を切り替え、新しいことに踏み出すことができるという意味では、私はコロナ禍は良い機会だと捉えています。手掛けている飲食店は影響を受けましたが、夜の会食が減る一方、昼は高価格帯の弁当の需要が生まれました。テナントの空き店舗が目立つ状況も、これから商売を始めたり拡大する人には好機。まさにピンチはチャンスです。

 不景気の時も黒字の会社はあり、どんなに良い景気の時も赤字の会社はあります。大事なのはチャンスが巡ってきた時に、すぐ動ける態勢が整っているかどうかだと思います。失敗を恐れず動いてこそ、道が開けるのではないでしょうか。(大橋諒)

次回は30日付で山口産業(多久市)の山口篤樹社長です。

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