池田憲正さん

 地元で「ありたどり」の生産販売を手掛けている。家業を継ぐであろうことを見据えて大学に進学、就職した6年間以外は、町に住み続けてきた。専務時代に社名を「ありた」に変えたのは、世界に通る名であり、地元の会社でありたいとの思いがあったからだ。

 有田町と伊万里市にまたがる腰岳の黒曜石を、昔は大陸に輸出していたと幼い頃に学校で学び、自分たちが世界の中心にいる気がしたのを覚えている。宝は意外と自分たちの周りにある。自信を持って作ったり加工したりすれば、多くの人を喜ばせられるパワーをこの町は持っていると思う。

 有田は寒暖差もあり、おいしい農作物が育つ。生産量の問題で目立ちにくいが、新しい視点で発信していければ。月に1度、黒髪山に登るが、最近、登山客が増えていてうれしい。いろいろな人やその時々の景色に出合えるのが魅力だ。

 この町で頑張ろうという若者が増えることを願う。地元の大木宿は十八夜があるが、さまざまな年代が参加するそうした行事や祭りで話をして、いろいろな価値観や年配者の仕事ぶりを学んでほしい。若者の夢を周りがサポートして実現させてあげられる町、たくさんの夢が生まれる町であってほしい。(古賀真理子)

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