佐賀県内で1人目の新型コロナウイルス感染が確認されてから、13日で1年になった。感染確認の累計は12日現在、再陽性の2人を含めて延べ1136人に上り、このうち10人が亡くなった。感染拡大は1月をピークにいったん収まる気配を見せたが、2月中旬からカラオケ喫茶などでクラスター(感染者集団)の発生が相次ぎ、収束が見通せない状況が続いている。

 国内では2020年1月15日に、九州では福岡県で2月20日に初めて感染が確認され、佐賀県内では3月13日に1人目の感染が判明した。県内は20年春ごろに「第1波」、8月前後に「第2波」、11月以降に「第3波」に襲われた。感染の波が広がるたびに陽性と判明するケースは増え、21年1月15日、1日当たりで最多の35人が確認された。

 県の3月9日現在のまとめでは、これまでに県内で22件のクラスターが発生した。クラスターの直接の感染者は約200人に上る。20年4月下旬に武雄市のナイトクラブで初めて発生して以降、サッカー・J1のサガン鳥栖やグループホーム、医療機関、保育園、高校、九州電力玄海原発の請負会社と、さまざまな団体や場所で確認された。

 山口祥義知事はこの1年について「先のことが分からず、ゴールが見えないという息苦しさをずっと感じてきた」と振り返る。感染力が強いとされる変異株が全国で確認されている点や、ワクチン接種の効果、スケジュールに見通せない部分があることを課題に挙げた。収束の見通しについては「少なくとも、あと1年は覚悟している」と述べ、感染者が多い首都圏で封じ込めを図る必要性を強調している。(円田浩二)

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