佐賀県は12日、小城市の農家の納屋に保管されていた有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む低圧コンデンサー1台が紛失したと発表した。発見に向け調査を進める。

 県によると、農家の女性が今月5日、いきなり訪れた県内の廃品回収業者にPCB廃棄物(数十ミリリットル)の入った金属製の缶を無料で引き渡した。県が1日にこの農家の保管状況を確認したばかりで、不審に思って県に連絡した。

 県の調査に対し、廃品回収業者は「金属製の缶は受け取ったが、中身は空だった」と回答している。缶にはPCB廃棄物であることや国の特殊会社「中間貯蔵・環境安全事業(JESCO)」でしか処分できないことが書かれたシールを貼っていた。この業者は処理する許可を持っていない。

 県循環型社会推進課は、全てのPCB廃棄物保管者に対し、(1)無料で引き取ったり、金を渡す業者は処理許可を持つ業者ではない(2)許可業者が収集する場合、処理料が必要(3)許可業者以外に引き渡した場合、3年以下の懲役か1千万円以下の罰金、またはその両方が科せられる-の3点を指導する。(栗林賢)

このエントリーをはてなブックマークに追加