「いかのおすし」の塗り絵と制作した木須彩華さん。後ろの大きな絵も作って子どもたちに教えている=武雄署

武雄署に届いている子どもたちの塗り絵。カラフルで楽しい

 武雄市の幼稚園の先生が作った誘拐への注意を呼び掛ける塗り絵が警察官の目に止まり、市内の400人余りの年長園児に配られた。武雄署には今、色とりどりの楽しい作品が届いている。同署は11日、「入学前の子どもたちに『知らない人について行ったらダメ』と教えてくれた」と署長感謝状を贈った。

 塗り絵を作ったのは、武雄市若木町の「大楠の里こども園」の幼稚園教諭木須彩華さん(24)=伊万里市木須町。「話すのが苦手なので絵で伝えることができれば」と、避難訓練の時に「おさない」「かけない」などを並べた標語「おかしもち」を用いた塗り絵を作るなど、絵で伝える工夫を重ねていた。

 昨年末、防犯講座で園に行った武雄署員が木須さんの塗り絵を知った。市内の全ての保育所や幼稚園にも提供してもらうよう頼み、届けることにした。

 塗り絵はA4判。警視庁などが考案した標語「いかのおすし」を絵にした。「いかない」「のらない」「おおごえでさけぶ」「すぐにげる」「しらせる」を、泣き出している動物の絵や、「こわかー」などの方言も交えてユーモラスに仕上げた。子どもたちの塗り絵は署に届き、自転車のかぎなどの防犯グッズを添えて返している。

 「子どもたちは塗り絵からいろんな言葉を覚えてくれる。危ない目に遭った時に思い出してもらえれば」と木須さん。山崎直文署長は「子どもには伝える切り口が難しいが、塗り絵から入るところが素晴らしい」とたたえた。(小野靖久)

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