東日本大震災から10年がたち、被災地の復興を願った東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長=玄海町役場

 東日本大震災から10年になる11日、佐賀県内の首長たちからは、被災地の復興を願う声が聞かれた。原発が立地する県として、東京電力福島第1原発のような事故が二度と起きないよう、今後も厳しい目を向けていくことを誓った。

 佐賀県の山口祥義知事は記者団に「津波や福島第1原発のことが頭から離れたことはない。いまだに4万人以上が避難されている状況で、1日も早く復興がなされることを願っている」と述べた。また「原発立地県の知事として二度と福島のような事故を繰り返してはならないと胸に刻み、風化させないように、これからも全力で取り組んでいきたい」と力を込めた。

 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長は会見を開き、「亡くなった方のご冥福をお祈りし、被災者の方の生活や地域が復興することを願う」と述べた。原発事故があった福島県に対し「不自由な避難生活を送られている方も多く、根拠のない風評も根強いと聞く」と気遣った。

 玄海原発3、4号機は事故から7年が経過した2018年に再稼働した。脇山町長は「事故後(原発には)厳しい目が向けられているが、日本のエネルギー政策を見る限りでは、現時点で原発は必要」との認識を示した。九電に対しては「住民の安心安全につながる運転をしてほしい」と求めた。(中村健人、栗林賢)

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