地面にびっしりと生えた草々

 春の種下ろしシーズンがやって来ました。びっしりと生えた冬草を丁寧に地際から刈り取り、その下を通ったモグラの穴をつぶしていきます。一度立てた畝は耕運機などで耕さず、土をなるべく動かさず、そこに営まれていた命の循環を壊さないようなイメージで、整地を行い、種を下ろしていきます。

 自然と生えてくる草の芽は、過保護に育った野菜の芽よりもちょっとずうずうしくて、あっという間に野菜たちを包み込んで強いものが生き残っていきます。だから、まだ苗が幼いうちは周りの草を取って、人間が少し手を貸してあげます。

 どの命もそこに芽生えた命。「これって命の選別じゃないの」と思ったりもしますけど、本来自然界はそういった弱肉強食のような世界でありながらも、人間のように徹底してすべてを力任せに排除するようなことはなく、上手にバランスを保っているように思います。面白いなぁと日々の観察が楽しいです。(地域リポーター・一ノ瀬文子=鹿島市)

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