選手たちに拍手を送る仙台サポーターら=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

試合前に黙祷を捧げる鳥栖、仙台の両チームの選手たち=鳥栖市の駅前不動産スタジアム

 東日本大震災から10年の節目を前に、被災地のクラブであるベガルタ仙台を迎えたホームゲーム。震災を経験した仙台サポーターも駅前不動産スタジアムに駆け付け、震災の犠牲者や被災者に思いをはせるとともに、サッカーがある日常のありがたさをかみしめた。

 関東から訪れた仙台市出身の石原颯斗さん(21)は「節目の大事な試合なので、絶対に見に来たかった」と力を込める。自身も小学5年生の時に仙台市内で被災。家族や友人に被害はなかったが、震災直後の数日間は食料も足りず、不安の中で過ごしたことを覚えている。

 小学校からサッカー部に所属し、地元のプロチームである仙台の試合を見ることが、「心の支えのひとつになっていた」という石原さん。この10年で復興は進みはしたが、津波の被害を受けた沿岸部では「まだそのままになっている所もある」といい、「10年の節目に、地震の怖さを思い出し、被災地のことをちょっとでも思う日になってくれたらいい」と話した。(山口源貴)

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