ありたの郷ブランディングを手掛けた(左から)永石さん、黒川さん、キンカンの箱などを手掛けた舘林さん、吉永さん、諸江さん=有田町の有田工高

有田工高生が手掛けた看板などを活用している農産物直売所「ありたの郷」=有田町仏ノ原

 有田町にある有田工高(津川久博校長)の生徒たちが、ものづくりを通して地域貢献を進めている。県の「地域とつながる高校魅力づくりプロジェクト」の指定を受け、全日制全4科で取り組んでいる。直売所のブランディングや七宝焼体験教室など町内唯一の高校として若い力を発揮、住民たちも「元気が出る」と喜んでいる。

 同校の地域貢献は、3年生の課題研究でデザイン科を中心に展開。2019年度に3カ年計画の県のプロジェクトに指定され、20年度から各科に取り組みが広がった。

 5月に町役場から要望を聞き、デザイン科は5チームが直売所のブランディングなどに挑戦、セラミック科は子ども向け七宝焼体験教室を開いた。機械科はグラウンド整備に使うトンボを小中学校に、ベンチやいすを町東図書館に寄贈。電気科も医療機関や小中学校にフェイスシールドを贈るなどした。

 デザイン科の「ありたの郷ブランディング」は、黒川優華さん、永石遥夏さんが担った。広い空からできたおいしい野菜をコンセプトに、看板やチラシ、生産者のポップなどを制作。「直売所の人たちの『これを機会にもっと頑張る』という言葉がうれしかった。地域に恩返しができた」。

 同科の舘林愛莉さん、諸江陽代里さん、吉永佳奈さんは、町で採れるキンカンの商品用パッケージやキャラクターを考案。「クライアントと提案、修正を繰り返して制作するのが初めてで難しかったが、将来の進路選択に生かせたら」。貴重な経験になったと口をそろえる。

 同校は「来年度は、生徒が自ら町の課題を見つける主体性のある取り組みを展開できれば」と進化を目指している。(古賀真理子)

このエントリーをはてなブックマークに追加