2019年2月に閉店したイオン上峰店周辺の中心市街地。再開発に町民の関心が高まっている=三養基郡上峰町坊所

 9日に告示され、選挙戦に突入した三養基郡上峰町長選。地域経済をけん引していたイオン上峰店の閉店から2年以上が経ち、衰退が進む中心市街地の活性化が最大の争点になる。2人の候補者は政党関係者の応援も受けて第一声に力を込めた。

 新人で前町総務課長の三好浩之候補(55)=堤=の陣営が坊所の選挙事務所前で開いた出陣式には約300人(陣営発表)が出席した。自民党県連の推薦を受けており、党の国会議員や県議も駆け付けた。

 県連の留守茂幸会長は「ご当地(三養基郡選出県議)の宮原真一県連幹事長は(町長選の)実務責任者も同然。隅々まで駆け回っていく」と強調した。上峰町を含む衆院佐賀1区を地盤とする岩田和親議員(比例九州、佐賀市)も出陣式前の神事に姿を見せた。

 三好候補は、現町政が進める中心市街地再開発の手法や新型コロナウイルス対策を批判し「町民に寄り添うべき職員が疲弊していては良い行政はできない」と刷新の必要性を強調した。

 現職で4期目を目指す武広勇平候補(41)=3期、堤=が前牟田の老松神社で開いた「出発の集い」には三養基郡内の首長ら約600人(陣営発表)が出席した。政党推薦は受けていないが、衆院佐賀1区選出で立憲民主党県連代表の原口一博議員が支援を表明している。議員本人は出席しなかったものの、原口事務所や同党の大串博志衆院議員(佐賀2区)の事務所のスタッフが集まった。

 武広候補は第一声で財政健全化など3期12年の実績を示した。さらに、町民の関心が最も高いのがイオン跡地の再開発事業とした上で「正面から逃げずに向き合うのが首長の責任」と力を込め、「目指すのは町の発展と町民の安心感の両立」と支持を呼び掛けた。(瀬戸健太郎、樋渡光憲)

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