福島第1原発事故に関する講演で、福島県の現状などを説明する服部崇さん=佐賀市天神のアバンセ

 福島第1原発事故から10年になるのに合わせ、「原発なくそう!九州玄海訴訟」原告団・弁護団は6日夜、佐賀市で講演会を開いた。福島県の被災者らが東京電力や国を相手取って提訴した「生業訴訟」の原告団関係者が現状を報告し、「原発ゼロを実現させたい」と訴えた。

 原告団事務局次長の服部崇さんが講演で、原発事故で原子炉建屋が水素爆発した震災当時を説明しつつ「避難所で事故を知り、信じられなかった。死も意識した」と振り返った。野菜の出荷停止が相次いだ状況も示し、「放射性物質が拡散し、今もある。風評被害ではなく実害といえる」と強調した。

 原発事故などの災害関連死が続いていることを挙げ、「亡くなる人がいなくならない限り、真の復興はあり得ない」と指摘。福島県での再生可能エネルギーを普及する取り組みも紹介し、「新しい時代をつくる魁(さきがけ)となりたい。犠牲者では終わらない」と述べた。福島原発事故被害救済九州訴訟で原告団長を務める金本友孝さん(鳥栖市)の講演もあった。(山本礼史)

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