ワイヤを使い、上空から救助する「ホイスト救助訓練」=有明海沿岸道路の六角川大橋上空(小城市、白石町)

 県防災航空隊と杵藤地区消防本部などは5日、有明海沿岸道路の六角川大橋(杵島郡白石町、小城市)で合同訓練を実施した。今月28日から運用開始する消防防災ヘリコプター(防災ヘリ)を使った合同訓練の2回目で、隊員らは橋の上での救助や連携を確認した。

 訓練は橋で車の多重事故が発生し、要救助者1人がいることを想定して行った。現場は事故の影響で救急車両が進入できず、地上での搬送が困難な状態とし、消防本部が防災ヘリの出動を要請した。

 橋の上空に防災ヘリが到着すると、防災航空隊員がワイヤを使って約24メートル下へ降りた。隊員は要救助者に見立てた人形をストレッチャーに乗せてワイヤで引き上げ、ヘリに乗せた。隊員同士は声掛けや合図を出し合い、迅速に対応した。訓練ではヘリから救急車へ引き継ぐところまで行った。

 杵藤地区消防本部の諸岡浩二消防指令(47)は「航空隊との連携はうまくいった。ヘリの運用開始後も、山岳救助など航空隊との訓練に努めたい」と述べた。

 県防災航空隊の森川寿雄副隊長(38)は「橋の上での救助は風が影響するので難しいが、スピード感と安全を意識して取り組んだ」と振り返った。(松田美紀)

このエントリーをはてなブックマークに追加