佐賀県議会議長の桃崎峰人氏が死去したことを悼む山口祥義知事=県庁

 佐賀県議会で初めてとなる現職議長の急死。加えて定例議会の会期中だった。5日未明の桃崎峰人氏(71)の訃報を受け、ベテラン県議や議会事務局は早朝から沈痛な面持ちで対応を協議した。桃崎氏が所属する最大会派自民党も総会を開き、議長の職務を代行する岡口重文副議長を支えていくことで一致した。

 自民会派は議長ポストを「1期2年」としており、桃崎氏は4月に辞職願を提出予定だった。会派の総会では「急きょ議長選をやる状況ではない」として、予定通り4月の臨時議会までは岡口副議長が議長を代行することを申し合わせた。他会派からも異論はなく、その後の議会運営委員会で正式に了承された。議長の改選が目前に迫っていたことで、議会人事への影響は避けられる形となった。

 自民県連の留守茂幸会長は「会派を引っ張っていく存在だと期待していた。あまりに突然で悔しい」。議長選に向けて水面下での動きも出始めていたが、この日は一様に桃崎氏を惜しむ声が聞かれた。

 山口祥義知事は記者団に「明るく気さくで話しやすく、唐津を盛り上げる気持ちが強い方だった。昨年、『思い切り新型コロナウイルス対策をやってくれ』と言っていただき、佐賀らしいやり方で逡巡(しゅんじゅん)することなく対応できた。心からご冥福をお祈りしたい」と話した。

 地元唐津市の峰達郎市長(60)は県議時代、2003年の選挙で桃崎氏とそろって初当選した「同期」だった。5日の市議会では質疑に入る前に「突然の訃報に深い悲しみを覚えずにはいられない」と悼み「今後ますます活躍され、私たちを導いていただけると確信していたところ。遺志を受け継ぎ、市勢発展に努めたい」と述べた。(栗林賢、成富禎倫)

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