九州新幹線長崎ルートに関する一般質問で答弁した南里隆地域交流部長=県議会棟

 2月定例佐賀県議会は4日、一般質問最終日の質疑があった。南里隆地域交流部長はJR九州との連携の在り方について問われ、「JR九州には自らの社会的責任や役割、何よりも地域に目を向けていただきたい」と述べた。難航している九州新幹線長崎ルートの新鳥栖-武雄温泉の整備方式を巡る議論とは関係なく、「JR九州とはさまざまなことに連携して取り組んでいく」と強調した。

 自民党の古川裕紀議員が「長崎ルートの整備方式の議論が遅々として進まないことが県とJR九州の関係を悪くしていないか」とただした。

 南里部長はJR九州について「民間企業とはいえ、国鉄の資産を受け継ぎ、経営安定基金や税制特例措置に支えられてきた極めて重要な社会的使命を担う公共交通機関だ」と性格付けし、「新鳥栖-武雄温泉の整備方式の議論とJR九州との連携は全く別の話だ」と指摘した。

 県とJR九州は2016年8月、長崎ルートの開業効果を高め、福岡都市圏との一体的発展で地域の魅力を向上させることを目的に包括的連携協定を締結した。南里部長は翌年のダイヤ改正で朝夕の特急かもめが増発され、佐賀駅に電子看板が設置されたことなどを紹介。一方で「ICカード乗車券の導入エリア拡大も協議しているが、第三セクター鉄道などと違って国の補助を受けにくいことやランニングコストがかかるなどの課題がある」と説明した。

 その上で「JR九州は地域活性化の大切なパートナーだと考えている」としつつ、新鳥栖―武雄温泉の整備方式に関しては「国土交通省と『幅広い協議』をしている段階で、JR九州とフル規格について何かを協議することにはならない」との認識を示した。

 一般質問では、ほかに八谷克幸(自民)、原田寿雄(同)、弘川貴紀(同)、稲富正敏(鄙の会)の4議員が登壇した。(栗林賢)

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