聖火リレーのルートなどが公表され、佐賀県内の聖火ランナーは「わくわくする」「準備はできた」と本番を心待ちにしている。

 前回1964年の東京五輪でも聖火ランナーを務めた三養基郡上峰町の原槙和彦さん(76)は、2年前に頸椎(けいつい)を損傷して両手、両足がまひした状態で走者を目指した。昨年、五輪の延期が決まった際は気落ちしたが、治療期間が延びたと前向きに捉え直した。リハビリの末、つえをついて歩けるまでに回復し、「今は自信を持って聖火ランナーを務めることができる。倒れてもいいから、火を消さないように頑張りたい」と力を込める。

 佐賀市でボランティアガイドをしている嶋津眞由美さん(63)は延期決定以降、五輪そのものや、自らが走る意味を考えた。そして「コロナ禍の中での開催には賛否両論あるだろうが、世界の人たちと平和の素晴らしさを分かち合いたい」と考えるようになった。昨年暮れからジムに通い「頭も体も走る準備はできている」と意気込む。

 全国車いす駅伝に県代表として3年連続で出場し、有田工高を卒業した内田琢馬さん(18)=唐津市相知町=は、走者も観客も安心できるように「万全の感染症対策を施してほしい」と組織委員会などに望む。パラリンピック出場を目指しており「聖火リレーでもスポーツ界を熱くするような走りをしたい」と話す。(井手一希、石黒孝)

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