唐津市近代図書館1階ロビーで、昔の風景を収めた写真展が開かれている。大正時代の唐津くんち、市で初めて建てられた映画館など初めて見るモノクロ写真から往時の雰囲気が伝わり、とても興味深いものばかりだった。

 25日付紙面で写真展の記事を掲載したが、残念ながら紹介しきれなかった写真も多かった。展示で一番古いものは1909(明治42)年以前の「旧松浦橋」。橋が架けられたのは1896(明治29)年。明治の中後期に撮られたと推測される。左上部に唐津松浦橋の文字があり、絵はがきが出典元になったことを示している。人々が徒歩で木製の橋を渡るのどかな光景が広がっている。

 大正期撮影の「加部島のクジラの水揚げ」は圧巻の1枚。立ち並ぶ人々の前に巨大クジラが横たわる。呼子一帯で捕鯨が盛んだったころをほうふつとさせる。

 1枚1枚の写真から唐津の歴史、文化、人々の生活などさまざまな側面を垣間見た気がした。市はまだ、二百数十点ほどの資料を所蔵しているという。ほかの写真も見てみたいものだ。近代図書館の展示は31日まで。(唐津支社・成富禎倫)

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