佐賀県は2日、高齢者や障害者が入所する県内の福祉施設と医療機関を対象に、新型コロナウイルス感染を15分で判定する抗原検査キットを配布すると明らかにした。重症化のリスクが高い入所者や入院患者、職員らの感染の早期発見につなげ、病床の圧迫を防ぐ。3月中をめどに配布する。

 県によると、検査キットは鼻の粘液を採取して試薬につけると、15分で結果が分かる。特別養護老人ホームやグループホームなど高齢者入所施設623カ所に約2万回分、障害者入所施設167カ所に約5千回分、医療機関向けに約2万8千回分の計3万5千回分を配布する。

 入所者や入院患者だけでなく、各施設の職員や医療従者が使うことも想定している。予算には新型コロナの緊急対応費約8千万円を充てる。

 検査キットの配布は2日の定例県議会一般質問で大川内直人健康福祉部長が説明した。「福祉施設や医療機関の現場のニーズに対応した感染予防対策を支援する必要があり、医師会などと意見交換してきた」と述べ、「感染の不安がある場合、速やかにキットで検査してもらい、陽性反応が出たら、直ちに受診や相談につなげてほしい」と強調した。(栗林賢)

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