鉛散弾を含む土壌を取り除く市職員と地元住民=伊万里市大川内町

 伊万里市大川内町の市営散弾銃射撃場に大量の鉛散弾が放置されている問題で、市は2日、鉛を含んだ土壌の除去を行った。1984年の開設以来初めてで、着弾地帯の一角を市職員と地元住民がスコップですくい取った。深浦弘信市長も参加し「解決に向けて一歩を踏み出した」と述べた。

 市によると、射撃場には約5万3100平方メートルに推計57トンの鉛散弾が堆積したままになっている。市は2020年10月、鉛の汚染度が高い約3600平方メートルの土壌を、業者に頼んで撤去する方針を決めた。

 今回の作業は草木が少なく作業がしやすい100平方メートルで実施し、地元関係者による現況把握を主な目的にしている。市職員や地元住民ら二十数人が1時間で土のう袋100袋、約1・5トンの汚染土を回収し、事務所跡に保管した。

 作業後、深浦市長は「鉛の堆積の状況がよく分かった。少しでも鉛弾を減らせるよう努力したい」と話した。地元の原広さん(59)は「掘っても掘っても鉛の弾が出てきた。除去に多額の費用が掛かることは承知しているが、なるべく早く取り除いてほしい」と望んだ。(青木宏文)

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