福島県の東京電力福島第1原発の廃炉作業で、最大の課題はデブリの除去だ。放射線量が高く、原子炉格納容器内に人は近づけない。巨大なロボットアームで近づき、小さな穴を開けて「耳かき程度」(木元崇宏副所長)のデブリを試験的に取り出し、分析する。

 英国で開発中のロボットアームは、新型コロナウイルスの影響で完成が遅れている。「年内の作業開始は難しい」と木元氏。1年程度の計画の遅れを意味する。開発、試掘、成分分析…。この原発の廃炉は、数多の困難をクリアしたデブリの本格除去の先にある。

 ■海洋放出案

 敷地の一角をタンク群が埋め尽くしていた。1日約140トン発生する汚染水に対応するため、1千基以上のタンクに処理水を貯める。貯水可能量は全体で約137万トン。2022年夏以降に満杯になる可能性があり、対処する必要がある。そこで海洋放出案が浮上した。

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