平成6年の瀬ノ尾遺跡での現地説明会

展示室での瀬ノ尾遺跡遺物展示

 佐賀県東部の地形の特徴の一つに、脊振山地の麓から舌状台地が何本も伸びていることがあります。吉野ケ里遺跡は、その舌状台地一つ、吉野ケ里丘陵約4キロの上にあります。そして、その吉野ケ里遺跡から直線距離にして約1キロ東の横田丘陵上に「瀬ノ尾遺跡」があります。

 瀬ノ尾遺跡は平成2年から同8年にかけて調査され、弥生時代のお墓約400基や弥生時代から古墳時代の住居が400軒以上発見されています。

 吉野ケ里遺跡は教科書に載るくらいに目立っている遺跡ですが、実は吉野ケ里遺跡の周辺には弥生時代の重要な遺跡がいっぱいあるのです。横田丘陵には、瀬ノ尾遺跡の北側に多重の環壕かんごうを持った「松原遺跡」があり、瀬ノ尾遺跡から東には「二塚山遺跡」、吉野ケ里遺跡の北には「三津永田遺跡」。これらの遺跡は単独ではなく、連携していた遺跡のようです。物見やぐらに登った時、周辺にもたくさんの弥生人が住んでいたことを想像すれば、より吉野ケ里遺跡の理解が深まることと思います。

 瀬ノ尾遺跡から発掘された遺物の一部は、5月24日まで吉野ケ里歴史公園内の展示室にて公開されていますので、公園にお越しの際にはぜひご覧ください。(福田幸夫 吉野ケ里ガイド)

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