2月定例佐賀県議会は26日、自民党の藤木卓一郎議員と県民ネットワークの藤崎輝樹議員が代表質問に立った。感染症への差別を戒める啓発事業として提案したものの、昨年11月定例会で予算案が修正され取りやめになった「誓いの鐘」設置を踏まえ、議場以外での調整の必要性を知事にただした。山口祥義知事は「公開の議場が何より大切だと思う。議会のチェックを受け、議案が否決されるのはあり得る姿だ」との認識を示した。

 藤木議員は「知事の議案を巡る対応には大変違和感がある」とし、誓いの鐘の提案では「理解を得ようとする姿勢が感じられなかった」と批判。「知事は根回しをしないと言うが、議場での一般質問や委員会質疑だけでは不十分。丁寧な説明を尽くすことを根回しとは言わない」と強調した。

 藤崎議員も「鐘が否決される可能性が高まっていたのに執行部から回避する働き掛けがなかったのは腑(ふ)に落ちない」と指摘した。「二元代表制の緊張感を損なう根回しはよくないが調整は必要だ。議論は公開の場で行うべきとは思うが、議場での審議は時間的制約を伴う」と述べた。

 山口知事は誓いの鐘に関し「意を尽くして説明したと思っており、修正は大変残念だが、県民の代表である議会の判断は尊重している」とした。その上で「知事と議会は議論を重ねて施策を磨いていく存在。今後とも私の思いを議会に丁寧に説明し、チェック&バランスの中で県政を進めていきたい」と述べ、改めて議場での審議を重視する考えを示した。(栗林賢)

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