「受験子の 未来を開く 筆走る」-。まだまだ寒い日々が続いていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 冒頭の句は、私が佐賀大学医学部に勤務時代のものです。大学入試センター試験の試験監督の際、受験生の方々のマークシートを塗りつぶす音だけが静かに響いていた状況を詠んだ句です。今回は受験本番を迎える受験生の皆さまに、受験直前の体調管理について、「(1)栄養」「(2)睡眠」「(3)病気の予防」を中心にお話しします。

 (1)栄養:脳のエネルギー源として「ブドウ糖」は重要な栄養素です。ご飯やパンやうどん、パスタなどから摂取できます。またビタミンB1には糖の吸収を助ける働きがあり、豚肉や大豆製品などに含まれます。また逆に、受験直前、ゲン担ぎに揚げ物など油が多い食べ物の取り過ぎは消化に負担がかかるので注意しましょう。

 (2)睡眠:睡眠には「脳や体の休養」「疲労回復」のほか、「記憶の固定」「免疫機能の増加」「感情の整理」など多くの重要な役割があります。学習時間だけでなく睡眠時間の確保も含め、計画的に日常をお過ごしください。

 (3)病気の予防:現在新型コロナの影響で十分に、手洗い、マスク、うがいなどの感染対策はされていると思います。手洗いについては、帰宅したときに加え、食事やメイク落とし、眼鏡に触れるなど、顔に触れる前の手洗いや手指衛生をより意識してもらえればと思います。

 私の母校の廊下には、「合格は日常の中にある」との言葉が掲げてあります。受験生の皆さま、これまで自分が行ってきた努力を信じて、「平常心」でベストを尽くせるよう頑張ってください。受験生の子を持つ親としても、ぜひ「平常心」で過ごせるように努めたいと思います。(JCHO佐賀中部病院 脳神経内科・リハビリテーション科 部長 南里悠介)

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