入札後、ノリの出来を確かめる生産者ら=佐賀市の佐賀県有明海漁協

 有明海で養殖された佐賀県産ノリの今季6回目の入札が25日、佐賀市の県有明海漁協で開かれた。単価は10円58銭と前年同期より2円99銭安かった。新型コロナウイルスの影響で全国的に相場が下がっており、今季の累計販売額も185億2304万円と前年同期の約9割と伸び悩んでいる。

 25日の販売枚数は3億7641万枚で、前年同期に比べて約2200万枚多かった。一方で、販売額は39億8301万円と前年同期の83%だった。県有明海漁協は「水温が高く、ノリの生育が早くて量が増えたが、一部に色落ちもあり、単価は想定よりも低かった」と説明した。海況の栄養塩も小雨のため不足気味で、東部がよくて西部が悪いという地域差も顕著という。

 昨シーズンは品薄感から高値で推移し、平均単価は14円34銭で246億5千万円を売り上げた。この時期の累計も202億5千万円に達していた。今季は冷凍網の初摘みなどは高品質で量もとれているが、新型コロナなどによる消費低迷から商社が在庫を抱えたがらず単価が下落し、売り上げに響いているとみている。

 依然として栄養塩は不足気味で、気温が高くなっており、漁協は「今後はあまり期待できない。何とか今季、200億円の大台に乗せたい」と話している。入札は4月までに、さらに3回実施される。(宮里光)

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