唐津市総合教育会議で、現地修理の方針で意見が一致した市歴史民俗資料館

 唐津市は24日、市総合教育会議を開き、建物の傷みが激しい県重要文化財「旧三菱合資会社唐津支店本館」(市歴史民俗資料館、海岸通)について、現地で修理する方針を確認した。移築する場合、文化財としての価値が損なわれる恐れや経費がかさむことが指摘され、現地で保存・活用する方向性で一致した。

 基礎のれんが壁や1階床のテラゾー(人造大理石)など、文化的価値を損なわずに移築することは技術的に困難という見解を、市文化財保護審議委員の佐藤正彦九州産業大名誉教授が示した。

 会議では現地で修理した場合は5億3400万円、移築なら9億600万円という概算も提示された。

 アニメ「ゾンビランドサガ」の舞台になった点を踏まえ「聖地として県外のファンも多い」という指摘があり、「唐津の財産として早急に修復を」という意見が出た。峰達郎市長は「現地修理の方向で、唐津みなとまちづくり懇話会に諮りながら市政戦略会議で検討する」と述べた。

 同館は1908(明治41)年に建てられた木造の洋風建築物で、79年に市歴史民俗資料館として開館し、2003年から老朽化などを理由に休館している。

 会議では図書サービスのあり方も検討し、市東部や南部、西部に市近代図書館分室や司書を配置する案が示された。(成富禎倫)

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