日本の危機管理と今後の課題などについて、自身の経験を踏まえながら講演する髙橋清孝氏=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 佐賀新聞社が主催する佐賀政経懇話会の例会が24日、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれ、元内閣危機管理監の髙橋清孝氏が講演した。「我が国の危機管理と今後の課題について」と題し、政府の危機管理体制の現状や想定される脅威に備えた今後の課題などについて話した。

 髙橋氏は、1995年1月の阪神・淡路大震災などの反省を踏まえ、内閣危機管理監が設置されたことを説明した。2011年3月の東日本大震災を例示し、「原発の訓練は実施していたが、シビアアクシデントまで想定していなかったため何もできなかった。痛切な反省点」と述べた。その上で「正しい憂いを持っていないと備えることはできない」と強調した。

 16年の熊本地震や17年の九州北部豪雨などの事例を挙げ、緊急時の初動対処の重要性を述べた。大規模なサイバー攻撃や新型コロナウイルスではない新たな感染症によるパンデミック(世界的大流行)などを想定し、今後の課題として、未経験の事態への対応やリスクコミュニケーションの高度化、避難所の改善などを挙げた。

 髙橋氏は25日午前11時から、鹿島市の割烹清川で開く佐賀西部政経セミナーでも講演する。(小部亮介)

 (講演要旨を後日、オピニオン面に掲載します) 

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