押収した署名簿入りの段ボール箱を運び出す愛知県警の捜査員=24日午前10時39分、名古屋市中川区役所

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る署名偽造問題で、愛知県警は24日、運動事務局から県内の各市区町村の選挙管理委員会に提出された署名簿の回収を始めた。偽の署名が書かれた署名簿は現在も各自治体が管理しており、今後、他の市区町村からも順次入手する。

 県警は24日午前、地方自治法違反の疑いで名古屋市中川区役所を関係先として家宅捜索し、約1万8千人分が載った署名簿を押収した。

 リコール運動を巡っては、名古屋市の広告関連会社が事務局の指示でアルバイトを募集し、佐賀県内で他人の氏名や住所を書かせたとの疑惑が浮上。関係者によると、数百万円で請け負ったことを示す発注書が残っている。県警は既に広告関連会社の社長から任意で事情を聴いている。

 運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長と、支援した河村たかし市長はいずれも不正への関与を否定。運動事務局の田中孝博事務局長は当初、署名簿の一部が九州で作られたとの情報を得ていると説明していたが、22日の記者会見では「佐賀で署名が作られたことは確認していない」と修正した。

 一方、署名偽造の求人を紹介していたとみられるアプリ「タイミー」の運営会社は24日、弁護士らでつくるチームが事実確認を進めていると明らかにした。【共同】

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