国公立大2次試験が25日の前期日程を皮切りに始まる。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、各大学は教室の定期的な換気やマスクの常時着用といった対策に万全を期す。一部は個別試験を行わず、大学入学共通テストの成績で合否を判定。震度6強を観測した13日の地震の影響を踏まえ、対応を取る大学もある。

 大手予備校の河合塾によると、薬学部や看護系学部への出願者が前年より大幅に増加した一方、人文系学部は減少。前期日程では難関大に積極的に挑戦する傾向があるという。

 全国で約48万人が受けた1月の共通テストで大きなトラブルはなく、各大学は2次試験でも感染対策を踏襲する。会場では受験生同士の間隔を確保し、手指の消毒を徹底。体調が万全でない場合は、無理に受験しないことを求めている。一方、共通テストでは濃厚接触者の別室受験を条件付きで認めたが、2次試験では一律で受けられない大学があり注意が必要だ。

 コロナは入試方法にも影響した。横浜国立大(神奈川県)は昨年7月末、個別試験を実施せず共通テストで判定すると公表。年明けの感染者急増を受け、宇都宮大(栃木県)と信州大(長野県)の一部学部は個別の学力試験を中止して共通テストの成績で代替することに変更し、東京外国語大は試験時間の繰り下げと短縮をする。

 福島、宮城両県の震度6強の地震で一部区間が運休した東北新幹線は24日に全面再開する予定。東北大(宮城県)は、耐震性を考慮して一部学部で試験会場を変更する。福島大は予定通り実施するが、移動に支障がある受験生は大学に相談するよう呼び掛けている。東京工業大は、東北6県在住者で移動が困難な受験生に、3月の追試験の申請を認めた。

 佐賀大は、前期日程に全6学部で2014人が志願していて、全体の募集定員686人に対する志願倍率は2・9倍となっている。本庄キャンパスに「健康相談受付」を設置するなど感染対策を講じる。試験は医学部を除く5学部が25日だけで、医学部は26日にも実施する。(共同)

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