城郭考古学の第一人者として知られる千田嘉博奈良大学教授が、佐賀城本丸歴史館(佐賀市)で開催中の特別展「よみがえれ! 佐賀城本丸御殿」のため来佐した。最新の発掘成果から何が見えてきたのか、若い世代にまで広がった“城ブーム”をどう捉えていくべきか、話を聞いた。(聞き手・古賀史生)

 -今回の特別展では、5千平方メートルの広さにわたって建物の輪郭を地表に「平面表示」し、ドローン映像とCG(コンピューターグラフィックス)を組み合わせて本丸御殿を再現した。見どころを。

 佐賀城本丸御殿は、全国的にも珍しい特徴がある。既に復元された御殿も丁寧な発掘調査に基づいて忠実に復元されたが、そこは「表おもて」と呼ばれる公式の行事を行う場所だけで、なかなか全貌までは見えなかった。

 それが、今回の調査結果により、全体像が分かるようになった。近世の大名の本丸御殿としては典型的なものであり、最終的に行き着いた形を示していると言える。

 城を考える上で、佐賀は大変特別な場所だ。私たちがイメージする江戸時代の城の前身が、肥前名護屋城(唐津市鎮西町)の豊臣秀吉が作った御殿。それが江戸時代を通じて最終的にたどりついた形を示しているのが、佐賀城の本丸御殿だからだ。城の御殿を知りたかったから佐賀に来なさい、と言っていいほどだ。

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