署名が集まった請願書を山田恭輔江北町長(右)へ手渡す「『肥前山口』駅名を守る会」の家田和枝代表=江北町役場

 佐賀県杵島郡江北町の住民らでつくる「『肥前山口』駅名を守る会」(家田和枝代表、8人)が22日、同駅名の維持を求める6402人分の署名を添えた請願書を、山田恭輔町長へ提出した。地域にゆかりある駅名の維持や住民への十分な説明を求めた。

 同駅は1895年、地名に由来した「山口駅」として開業し、1913年に「肥前山口駅」になった。守る会は、歴史や親しみのある駅名を継承することなどを目的に1月5日以降、町民2093人を含め町内外から署名を集めた。

 JRの駅名改称は自治体の都合の場合、その自治体が費用を負担する。町は現在、改称に向けてJR九州と協議中で、他の自治体の事例を参考に1億円程度と見込んでいる。駅名改称を含めた駅活性化に関する全体の事業費約2億3千万円を、3月議会に提案する。

 請願書を提出した家田代表は「町長が駅名改称に関する公約で掲げていた協議会は設置されていない。町民の意見をもっと聞いてほしい」と話した。山田町長は報道陣の取材に対し「重く受け止め、しっかりと拝見したい。最終的には3月議会で決まることになる」と述べた。(松田美紀)

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