男性作業員が転落して死亡した九州電力旧唐津発電所の煙突解体現場=唐津市二タ子3丁目

 20日午前8時5分ごろ、唐津市二タ子3丁目の九州電力旧唐津発電所で、煙突の解体工事に従事していた請負会社の従業員男性(36)=唐津市菜畑=が約40メートルの高さから転落、頭を強く打ち市内の病院に搬送されたが、約1時間20分後に死亡が確認された。九電や唐津署が原因を調べている。解体現場では2020年7月にも九電社員の男性が転落して死亡している。

 九電や唐津署によると、20日は請負会社の従業員31人で解体に当たり、このうち転落した男性を含む3人が2号煙突の高さ約40メートルの場所で作業をしていた。男性は、作業のために足場に開けられていた130センチ×70センチ四方の開口部から転落したとみている。

 九電の作業基準では、風速が毎秒10メートル以上の際は作業を中止するが、事故当時は7~8メートルだった。男性はヘルメットや安全帯を身につけていたが、安全帯を使用していたかどうかは不明と説明している。

 旧唐津発電所では20年7月、解体中だった3号煙突の階段を上っていた九電の40代男性社員が転落し、死亡した。原因は不明だが、唐津労働基準監督署の調査で、階段や踊り場にある手すりの高さや作業床、踏み板の幅などに問題がなかったことが確認されている。

 煙突の解体工事は20年4月から本格化し、7月の転落事故を受けて2カ月中断した。10月に再開し、21年5月までに完了させる予定だったが、今回の事故で再び中断し、中断期間も未定としている。九電は「事故原因を調査し、再発防止に努める」と話している。

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