9区区間賞の藤田啓生(左)から10区区間新の坂本佳太へのたすきリレー。9連覇を果たした小城市は、八つの区間賞を獲得して他を圧倒した

 第61回郡市対抗県内一周駅伝大会(佐賀新聞社・佐賀陸上競技協会主催、ネッツトヨタ佐賀特別協賛)は19日、小城市の9年連続10度目の優勝で幕を閉じた。コロナを乗り越えて、伝統のたすきを次につないだ今大会を振り返る。

 新型コロナウイルス感染対策として3日間の日程を初日のみに短縮する「短期決戦」となり、中高生や女子は出場できない異例の大会となった。政府の緊急事態宣言を考慮して県外の大学生も参加できなくなったため、編成に苦慮したチームも多く、選手育成の課題が浮かび上がった。

 小城市は、ことしのニューイヤー駅伝に出場したひらまつ病院と戸上電機製作所の実業団選手を中心に、全11区間中8区間で区間賞と圧倒的強さを見せた。優秀選手賞の安藤慎治や梶原有高らベテランと、新人の松本凛太郎や上田結也ら若手が融合し、隙がないレース運びだった。

 2位の佐賀市は前半に見せ場をつくった。1区の北村宙夢が区間新で勢い付け、3区サイモン・カリウキも区間新で首位に立ったが、後半に突き放された。ただ、11区間中9区間で3位以上と総合力は高く、大坪桂一郎や金丸逸樹ら、若手の伸びしろに期待が持てた。

 3位唐津・玄海は菊池隆文新監督のもと、堅実なレースを展開し、昨年の順位をキープ。6区を走った40歳の諸熊賀津也らベテランも奮起した。4位伊万里市は、中高生と女子区間がなかったことが不利に働き、目標の3位に一歩及ばなかった。5位三養基郡は1、2区で3位とスタートダッシュに成功し、序盤の貯金を粘り強く守った。

 継続的に社会人の強化に取り組んできたチームの躍進も目立った。多久市は46年ぶりの1桁順位となる7位、西松浦郡は10年ぶりに最下位を脱出した。選手育成には時間がかかるが、地域を引っ張る中高生や社会人選手を地道に育てることが、チームの底上げにつながることを改めて感じさせる大会となった。(取材班)

 

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