旧唐津銀行で作品を展示しているこぼりかおるさん=唐津市本町

 唐津市のひなまつりイベント「唐津のひいな遊び」が20日、同市本町の旧唐津銀行など市内5カ所で始まった。「唐津の江戸をさがそう」をテーマに色鮮やかなひな人形が会場を彩る。3月7日まで。

 旧唐津銀行では、福岡県糸島市の創作人形作家のこぼりかおるさん(66)が1体1体手作りしたひな人形など23作品が展示されている。「心の春を一緒に待ってくれる人形作りを心掛けている」というこぼりさん。唐津での展示は初めてで「文化財の建物で展示ができるのは感慨深い。(作品を見て)ほっとした気持ちになってもらえれば」と話した。

 同市鏡の古代の森会館では、恵日寺住職で日本画家の長井天璋(1881~1951年)の絵画や、小笠原家の家老が所蔵していたものを含む様々な種類のひな人形が展示され、訪れた人たちの目を楽しませた。

 この日は、県立博物館・美術館シニアアドバイザリーフェローの福井尚寿さんの「長井天璋と佐用姫」と題した講演もあった。福井さんは長井の生涯や作品、佐用姫の伝説や言い伝えを紹介するとともに、長井が佐用姫の絵を描いたことにも触れた。福井さんは「長井以前に地元出身で佐用姫を書いた人は見当たらない。かなり研究して描いたのでは」と推測した。(中村健人)

このエントリーをはてなブックマークに追加