区間賞の力走でトップに立った小城市の田中京太郎(左)から安藤慎治へたすきリレー。安藤は区間新記録の走りを見せた=5-6区中継所(撮影・山田宏一郎)

 小城市の“レジェンド”が華麗な復活を遂げた。トップでたすきを受け取った6区の安藤慎治=戸上電機製作所=は、力強いストライドでぐんぐんとスピードアップ。区間新の快走で追いすがる佐賀市を引き離し、9連覇へ流れをつくった。

 帝京大で箱根駅伝を経験し、九州一周駅伝区間賞やニューイヤー駅伝出場など、県内トップレベルの実績を持つ。ここ数年は故障や体調不良で出場できず、県内一周駅伝は実に8年ぶりとなった。

 「走れずにチームに迷惑をかけてきたので、恩返ししたかった」と、12キロの長距離区間を自ら志願した。2位佐賀市と44秒の差をもらって走り出すと、1キロ3分のペースをキープ。リードを1分半に広げ、笑顔で前半のゴールテープを切った。

 「地域の人に頑張りを見てもらえるので、地元で走るのはやっぱり気持ちが違う」。安藤は充実した表情を見せる。小城市チームでは2区の梶原有高=ひらまつ病院=とともに32歳で最年長だが、「まだまだ若手には譲れない」と負けん気は強い。

 チームは大卒ルーキー3人が粘り強い走りを見せ、昨年初日のタイムを5分近く縮めて9連覇を達成した。「ベテランと若手が競い合ってより強くなっている。自分にとってもきょうの走りが自信になった」と安藤。チームとともに、これからもより高みを目指す。(山口源貴)

このエントリーをはてなブックマークに追加