新型コロナウイルスに感染した軽症・無症状者の佐賀市の療養施設で19日、県が導入した案内ロボットと配送ロボットの運用が公開された。17日から稼働しており、県によると、新型コロナの感染者用施設で画面越しに療養者と職員が会話できる案内ロボットを導入したのは全国で初めて。
案内ロボは高さ1・2メートルほど。上部に画面とスピーカーが取り付けられており、療養者の質問に答えたり、市販薬を届けたりする際に、職員らが画面を通して対応できる。配送ロボは水や鍵などの軽い品物を届ける。
ともに自走式で、県が佐賀大医学部の阪本雄一郎教授に委託して市販品を改良した。療養者の生活圏で感染リスクが高い場所で使用し、看護師や職員の2次感染防止や業務の軽減を図る。県は今後、鳥栖市の療養施設にも導入する予定。(石黒孝)