主人公と想像の世界へ

 主人公のジャックと妹のフラーは、双子(ふたご)の兄妹(きょうだい)。学校に行くときも、マジックショーを観に行くときも、いつも一緒(いっしょ)です。
 そんなある日、ジャックは、自分がフラーが作り出した想像(そうぞう)上の見えない友達、イマジナリーフレンドだということを知ります。フラーのイマジナリーフレンドだと知ったジャックは、彼女(かのじょ)の下を離(はな)れ、自分を探(さが)す旅に出ます。そこでジャックは、たくさんの子どもたちと出会います。様々な子どもたちのイマジナリーフレンドを経験(けいけん)していくうちに、ジャックもまた成長していき…。
 イマジナリーフレンドとは、直訳(ちょくやく)すると「空想の友達」となります。主に、一人っ子や長男、長女などに見られる現象(げんしょう)だそうです。共に遊び、共に学ぶ、そんな自分だけの友達。自由な想像力が人生を豊(ゆた)かにしてくれる。そう教えてくれる一冊(さつ)です。(司書ネットワーク課 阿比留大貴) エミリーは、中学一年生の女の子です。最近、姉が亡(な)くなり、姉が大切にしていたぬいぐるみ「ブルーイ」も一緒(いっしょ)に埋葬(まいそう)されてしまいました。彼女(かのじょ)は、小さな頃(ころ)から、話せない姉にブルーイの声で話しかけ、「スモカルーン」という魔法(まほう)の国でブルーイと姉が冒険(ぼうけん)する物語を作って読み聞かせしていました。姉が亡くなった後、恋(こい)しくて思い出ノートをつけ始めると心も落ち着き、スモカルーンに住むぬいぐるみの動く姿(すがた)を目撃(もくげき)したり、話し声が聞こえたりと不思議なことが起こり始めました。
 また、姉とブルーイは魔法の国で元気に暮(く)らしていることを知ることができましたが、その国が悪魔(あくま)に乗っ取られようとしていることを聞き、周囲の人と協力して立ち向かうことを決意します。果たして、姉が暮らす魔法の国を取(と)り戻(もど)すことができるのでしょうか?
 大切な人を失い深い悲しみに沈(しず)んでも、ぬいぐるみやおもちゃ達(たち)と接(せっ)し想像(そうぞう)力をかき立て、また自分と同じ境遇(きょうぐう)の人と接することで悲しみを乗(の)り越(こ)え成長していく姿が描(えが)かれています。主人公とともに想像の世界を冒険してみませんか。(司書ネットワーク課 馬場智子)


【ほかにもこんな本をおすすめ!】

▽ぼくのしましまテッド テリーサ・ヒーピー/ぶん ケイティ・クレミンソン/え 金原 瑞人/やく  NHK出版
▽みの回りにあるものをつかう楽しいおもちゃの作り方 宮本 えつよし/著 WILLこども知育研究所/編 金の星社
▽おもちゃのくにでおおさわぎ 宮本 えつよし/さく・え 新日本出版社

 

 【図書館へ行こう】
 紹介している県立図書館の本は、皆さんが住んでいる市や町の図書館からも借りることができます。本の世界に触れてみてください。問い合わせは県立図書館、電話0952(24)2900。

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