昨年10月に小城市で開かれたフットパスの体験会。参加者は地域の歴史や風土を感じながら歩いた=小城町

 小道を散策し、地域の魅力を知ってもらう「フットパス」に取り組む県内の4団体がネットワーク組織を設立した。情報発信や交流事業で連携しながらフットパスの認知度向上を図り、住民主体のまちづくりにつなげる。

 4団体は、伊万里、吉野ヶ里、佐賀、小城の3市1町の住民たちでつくる協会やクラブなどで、17日に小城市で「フットパスネットワーク佐賀(FNS)」の設立総会を開いた。小城市内に事務局を置き、県の補助金も活用して広報活動を行う。

 フットパスとは、歩行者用の小道の意味。英国が発祥とされ、健康や観光振興のためのウオーキングとは違って、好きなペースで地域の歴史や風土を感じながら歩く。

 国内は北海道や熊本県などが盛んで、県内では6年ほど前に吉野ヶ里町で地域おこしグループ「さざんか塾」、伊万里市では農家民宿の経営者らによる「伊万里フットパス協会」が主体になって活動を始めた。佐賀市は川上校区まちづくり協議会が17年から、小城市では愛好家を中心に18年から取り組みを続けている。

 「小城フットパスクラブ」の副代表で、連携を呼び掛けた西岡明樂(あきら)さん(70)は「コース選定の過程は地域の魅力を見つめ直す機会にもなる。フットパスを通じてまちづくりにつなげたい」と目標を語る。伊万里市では歩行者との交流を深めるため、住民たちが食事を提供する取り組みも行われており、各地の事例を参考にして活動の幅を広げていく。(谷口大輔)

 

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