地方議員の資質向上をテーマにした研修会で、県内の議員を前に講義する髙沖秀宣さん=佐賀市のエスプラッツ

 地方議員の資質向上をテーマにした研修会が16日、佐賀市内で開かれた。自治体議会研究所の髙沖秀宣代表が県議や市町の議員ら約20人を前に「議会は首長の追認機関ではない。二元代表制の一翼として、オール野党で政策提言できる議会に変わるべき」と呼び掛けた。

 髙沖さんは三重県議会の元議会事務局次長で都道府県議会として初の議会基本条例策定に携わった。

 議会は憲法93条で「議事機関」と定義されている。髙沖さんは「議事とは審議、熟議すること。首長はいくら優秀でも1人。議員が多様な立場で提案された予算案を審議すれば直すところが見つかり、修正するのは当たり前だ。政策を磨き上げるために議会はある」と訴えた。

 新型コロナウイルスの影響で議会の議決を経ない専決処分が増え、一般質問を制限するケースがあることについて「臨時議会を開く時間がなければ仕方ないが、専決処分などは許すべきではないし、コロナ禍こそ議事機関の役割を果たすべき」と注文した。

 政務活動費の活用方法については「政策の『調査研究』に使い、政策を練り上げ、条例の提案までやってほしい。自らの議会報告など広報・広聴や研修費にばかり使うのは、使途基準に沿っていたとしても住民感覚とかけ離れている」と強調した。(栗林賢)

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