原子力規制委員会は15日、東京電力福島第1原発から半径80キロ圏の昨年10月時点の放射線量分布マップを公表した。2011年3月の事故で大量の放射性物質が放出されたが、比較可能な11年11月時点に比べ線量は全体で8割減少。ただ、原発から北西方向にかけ周囲よりも線量が高い地域が残る。

 また福島県と近隣県のマップも公表し、事故直後に比べ全体の線量は大幅に下がっていた。

 規制委によると、線量低下は、放射性物質が時間の経過とともに減少したり、雨や風で流されたりしたことが要因とみられる。

 浪江町や飯舘村がある北西方向の地域は事故翌月の観測で、年間被ばく線量で100ミリシーベルトに相当する「毎時19マイクロシーベルト」を超える地域が30キロ以上に広がっていた。その後徐々に線量が下がったが、昨年10月時点では、毎時3・8マイクロシーベルト(年間20ミリシーベルト相当)を超え9・5マイクロシーベルト(同50ミリシーベルト相当)以下の地域がある。

 規制委は放射線検出器を搭載したヘリコプターを使い、地上からの放射線量を測定。地表から1メートルの高さの空間線量に換算した。

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