日経平均株価の3万円突破のニュースを伝えるモニター=15日午前11時ごろ、佐賀市のJR佐賀駅

 東京株式市場で日経平均株価が約30年半ぶりに3万円台を回復した15日、佐賀県内の企業関係者や投資家からは「非常にインパクトのある数字。さらなる投資を呼び込むきっかけになる」と歓迎の声が上がった。ただ、コロナ禍で打撃を受けている地域経済の実情とかけ離れているとして慎重な意見も漏れた。

 久光製薬(鳥栖市)の株価はこの日、7020円と2年2カ月ぶりに7千円台を回復した。広報担当者は「株主からの期待に応えられるよう、企業努力を続けたい」と力を込めた。

 大和証券佐賀支店の辻大地支店長は「この1、2カ月は明らかに問い合わせや新規口座の開設が増えている」と強調。「まだ買いを待っている方もいる」として、顧客のサポートをさらに進める考えだ。

 好調な株式相場に投資家も相好を崩す。西松浦郡有田町の男性経営者(37)はこの半年で運用益が3、4割のプラスとなった。「この30年間は株で損した話ばかりだったかもしれないが、投資を始める人も増えるのでは」と話す。

 一方で「コロナ禍の地域の実情は反映していない」との声も。50代の男性経営者は「地域の経済が活性化している感覚がない。バブルとしか思っていない」と冷ややかだ。結婚式場を全国展開する「アイ・ケイ・ケイ」(伊万里市)の村田裕紀社長(59)は「ワクチン接種や、米国の経済対策への期待の表れと捉えているが、足元で感じている状況とは若干違和感がある」と語る。(大橋諒、志波知佳)

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