「楽しい人形づくりは至福の時間」と話す北村和子さん=鹿島市内

北村さんが作る優しい表情を描いたひょうたん細工

 ひょうたん細工の人形を作る北村和子さん(79)

 丸みのあるヒョウタンに表情を丁寧に描き込む。着物に身を包んだ上品なたたずまいでほほ笑みかける“ひな人形”。じっくりと満足のいく作品を仕上げる楽しみは格別で「至福のおうち時間」を過ごしている。

 実家は農業でヒョウタンも自宅で育てている。夫を病気で亡くしてから始めた趣味で15年以上、のめり込んでいる。収穫したヒョウタンから種を取り出して乾燥させた後、フェルトペンで髪や眉、目を描く。

 出来上がった作品はお座敷に台を置いて飾っている。新作は写真を撮って友人らに送り、報告するのも楽しみになっている。近所の人から端切れをもらうこともあり、作品を気に入ってくれた人にはプレゼントしている。

 7月で80歳になる。創作に向かう意欲は衰えることなく「丸みのある面のどこを顔に持ってくるか。1ミリで仕上がりが違う」。着物や髪飾りなどにもこだわり、いつの間にか夜なべ仕事になっているという。鹿島市井手。(中島幸毅)

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