リーダーを務めるバイオリニストの扇谷泰朋さん(提供写真)

ピアニストの植田伸子さん(提供写真)

ピアニストの坂本リサさん(左)と坂本彩さん(提供写真)

 コロナ禍で実施が危ぶまれていた第46回日本フィルハーモニー交響楽団の九州公演が3月8日と25日、佐賀市と唐津市で開かれる。オーケストラとは異なる貴重な少数精鋭で“オール・モーツアルト”の演奏を披露する。

 感染防止対策で約20人の奏者を迎えて開く。指揮者を据えない編成で、日本フィルや九州交響楽団のコンサートマスターを務める扇谷(おぎたに)泰朋さんがリーダーとして演奏をまとめ上げる。今年九州公演を開くのは、県内の2カ所のみ。

 2公演ともモーツアルトの3曲を聴かせる。「交響曲第40番」に加え、佐賀公演では「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、唐津公演では「ディヴェルテイメント」を演奏する。日本フィル佐賀公演実行委員会の中野弘文代表は「日本フィルの少人数編成でモーツアルトの名曲をじっくり聞ける貴重な機会」と話す。

 佐賀公演は佐賀市文化会館。同市のピアニスト植田伸子さんを迎え「ピアノ協奏曲第23番」を演奏する。

 唐津公演が開かれる唐津市民会館は1978年から毎年日本フィルを迎えてきたが、3月31日に建て替えのため閉館。ドイツ留学中で、父の実家が唐津の坂本リサさん・彩さん姉妹が、スタインウェイ社のピアノ2台を向かい合わせて「2台ピアノのための協奏曲」に参加する。

 唐津日本フィルの会の木下たかね事務局長は「閉館前に何かしたいと思った」といい「演奏を聞いてひとときでも別の世界に浸り、少しでも前向きになってもらえたら」と語る。

 昨年2月の第45回九州公演以降、昨夏までに予定されていた日本フィルの演奏会は全て延期や中止に。中野さんは「苦境にある日本フィルを佐賀からできる限り支援したい」と力を込める。(花木芙美)

 ▼佐賀公演は3月8日午後7時から。チケットは自由席4000円、大学生以下2000円で当日500円増。問い合わせは佐賀市文化会館、電話0952(32)3000。唐津公演は同25日午後6時半から。指定席4000円、自由席3500円、高校生以下自由席2000円。問い合わせは唐津日本フィルの会事務局、電話080(3909)1155。

 

=日本フィル、2月22日ライブ配信=

 日本フィルハーモニー交響楽団は九州公演の代替企画として、2月22日午後6時から特別演奏会をライブ配信する。大分と長崎ではライブビューイングも開かれる。

 東京のBunkamuraオーチャードホールで日本フィルが演奏する様子を自宅などで見ることができる有料配信と、会場に集まって中継を見るライブビューイングで公開する。

 指揮に藤岡幸夫さん、ピアノに藤田真央さんを迎える。モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲、ベートーベンの「ピアノ協奏曲第4番」、ドヴォルザークの「交響曲第9番(新世界より)」の3曲を演奏する。

 有料配信の視聴は1000円で3カ月視聴できる。iichikoグランシアタ(大分)と長崎ブリックホール国際会議場(長崎)で開かれるライブビューイングのチケットは1500円。(花木芙美)

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