青竹を打ち鳴らして厄を払うカセドリ=13日午後7時ごろ、佐賀市蓮池町の熊野権現神社(撮影・鶴澤弘樹)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている佐賀市蓮池町の伝統行事「見島のカセドリ」が13日、同町見島地区であった。新型コロナウイルスの感染対策のためマスクなどで口元を覆った「加勢(かせ)鳥」が地区内の約20世帯を巡り、青竹を打ち鳴らして厄を払った。

 約380年前に地区に伝わり、当時のはやり病が治まったとの言い伝えがある小正月の行事。昨年は100人を超える見物客が訪れたが、今年は感染対策のため開催の案内をせず、関係者らが見守る中、粛々と神事が行われた。

 9人で列をなすのが習わしだが、加勢鳥を含む3人で地区内を回った。各家庭で振る舞われるお茶などは飲むふりをしてマスクは外さず、お謡いなども省いた。

 加勢鳥保存会の武藤隆信会長(68)は「(コロナ禍の)今だからこそ実施したいと思い、地区の皆さんと話し合った。この機会に行事の意味を再認識したい」と話した。(森田夏穂)

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