集団接種のイメージ

 ワクチン接種までの流れ

 米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンは、早ければ4月から65歳以上の高齢者約3600万人への接種が始まる。その後、基礎疾患がある人、一般の人へと順次対象が広がる予定だ。いつ、どこで、どうやって受けるのか。注意点などをまとめた。

 【場所】

 ワクチンは原則として、住民票がある市町村で接種する。受けるかどうかは個人の判断で、全額公費でまかなわれ、無料だ。里帰り出産や単身赴任など、やむを得ない事情がある場合は、例外的に他の自治体でも受けられる。長期の入院や老人ホームなどに入居している人は、その施設で接種することもできる。

 実施方法は市町村によってさまざまだが、大きくは集団接種と個別接種に分けられる。集団・個別を組み合わせる自治体も多い。

 集団接種は、大規模病院、市民センターや公民館などの公共施設に会場を設けるほか、期間を決めて施設を巡回することも想定している。土日だけ小中学校の体育館を使うケースもある。

 個別接種は、インフルエンザ予防接種と同じように「かかりつけ医」で受ける。東京都練馬区の取り組みにちなんで「練馬区モデル」と呼ばれる。

 【申し込み】

 住民には市町村から「接種券」(クーポン券)が届く。65歳以上の高齢者には3月中旬から郵送される予定で、64歳以下の人は4~5月ごろと見込まれる。

 接種券は名前、住所、生年月日が記載されている。接種前に体調を確認する「予診票」を同封して送る自治体もある。

 集団接種は、希望の日時、場所を自治体が用意したインターネットサイトや電話で予約する。個別接種は、近くの診療所などに直接連絡することになりそうだ。

 【会場の流れ】

 当日は、接種券に加え、運転免許証や健康保険証など本人確認書類を持って会場へ向かう。

 入り口で検温があり、心臓病や糖尿病などの基礎疾患、服用している薬などを予診票に記入すると、医師が問診して接種できるかどうかを最終的に判断する。

 ワクチンは医師や看護師が肩付近へ注射する。終わると、接種券に証明シールが貼られ、経過観察のために15~30分ほど待機が求められる。

 【副反応】

 通常のワクチンと同様、副反応の恐れがあり、腫れや頭痛などのほか、まれに重いアレルギー反応が出るアナフィラキシー症状も報告されている。不安に感じる人向けにコールセンターなどが設置される。

 【一般向け】

 ワクチンは3週間以上空けて、2回目を受ける必要がある。政府は高齢者への接種を3カ月以内に終えることを目指す。一般の接種は6月以降になる見込みだが、世界でワクチンの確保競争が激しくなっており、日本に入ってくる量が少なくなれば、スケジュールがずれ込む可能性がある。【共同】

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