雛道具の細かな装飾に見入る来場者=佐賀市松原の徵古館

鍋島家13代当主直泰公の奥方、紀久子さまのひな人形(有職雛)=佐賀市松原の徵古館

 江戸時代後期から守り継がれてきたひな人形を観賞できる「鍋島家の雛祭り」が11日、佐賀市松原の徵古館で始まった。時代のはやりで変化する人形のさまざまな表情や、華やかなひな道具を見て楽しむことができる。3月31日まで。

 ひな人形には多くの種類があり、会場には刺しゅうを多用した着物や大きな頭飾りを身にまとった「古今雛」、丸い顔が特徴で江戸時代から明治時代まで広く庶民に親しまれた「次郎左衛門雛」、宮中の衣装を再現した「有職雛」などが並ぶ。

 明治天皇の孫で、同家13代当主・直泰公に嫁いだ紀久子さまが嫁入り道具とした「有職雛」はひときわ美しく、家紋で彩られた裁縫箱やたんすなどの飾りも来場者の注目を集めている。

 同館の学芸員・池田三紗さん(29)=佐賀市=は「こんな時期だからこそ、鍋島家の気品あふれるひな飾りを見て、非日常の空間に浸ってもらえたら」と来場を呼び掛けた。(中島野愛)

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