隣県や東京都を含む新規感染者数の推移を示し、引き続き緊急事態宣言対象地域との不要不急の往来は控えるよう呼び掛けた山口祥義知事=12日午後、県庁

 佐賀県の山口祥義知事は12日、新型コロナウイルスの影響で自粛を求めていた県外での会食について、政府の緊急事態宣言の対象地域を除いて解除する考えを対策本部会議で示した。福岡県など宣言の対象地域との不要不急の往来や会食は、引き続き自粛するよう求めた。ワクチン接種に関しては担当部長が、医療従事者の優先接種の対象人数が約4万人に上ることを報告した。

 山口知事は12日正午時点の病床使用率が1桁台まで下がったことを報告した上で、感染状況の警戒度を「『ステージ1』(散発的)まで戻したい」とした。その上で「休憩や食事の時など、マスクを取る場面に注意を」と呼び掛けた。

 ワクチン接種に関しては、接種調整チームリーダーの原惣一郎県民環境部長が報告した。厚生労働省は医療従事者に先行接種して体調の変化を確認する調査をする予定で、県内では国立病院機構の佐賀病院(佐賀市日の出)、肥前精神医療センター(神埼郡吉野ヶ里町)、嬉野医療センター(嬉野市)で実施される。これについて原部長は、米製薬大手ファイザー社製のワクチン接種を前提にした場合、1病院当たりワクチン975回分が届くため、最大で500人分の接種ができる見通しと説明した。

 この後の医療従事者の優先接種に関しては、県が接種予定者のリストの取りまとめを進めており、対象人数は病院や薬局、訪問看護ステーションなどで働いている約4万人に上ると報告した。接種は希望制で、3月中旬に接種できるように準備を進めている。

 接種場所は、ワクチンを保管できる冷凍庫がある医療機関など18カ所が基本で、ここからワクチンの配分を受けて保健センターなどでも接種できるようにする。冷凍庫は3月中に、全市町に最低1台以上が整備される予定になっている。(岩本大志)

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