佐賀県教育委員会は2021年度から、県独自で小学3年の1学級35人以下の少人数学級を実施する。公立小中学校で25年度に全学年を35人学級にする国の方針に先駆けて着手し、より丁寧に指導できる教育環境を整える。21年度当初予算案に事業費1億7865万円を盛り込んだ。

 県教委は、来年度36人以上の学級が出てくる小学3年の23校に対して教員を追加で配置し、公立小の小学3年の全学級が35人以下になるよう想定している。事業費は追加する教員23人分の人件費になる。

 県教職員課によると県内では現在、小学2年と中学1年は県単独予算で、少人数学級か複数の教員で指導する「チームティーチング(TT)・少人数指導」が選択できるようになっていて、本年度の小学2年は全て少人数学級を選択している。小学1年は国費で35人以下学級になっている。

 小学3~6年と中学2、3年では、政策的に教職員を配分する「加配定数」を活用することで、少人数学級かTT・少人数指導が選択できるようになっている。ただ、加配定数に限りがあるほか、TT・少人数指導を選択するケースもあり、昨年5月1日時点での36人以上の学級は小学3~6年で58学級、中学2、3年は125学級にとどまっている。

 県教職員課は「学級当たりの人数が減るので、児童一人一人の状況が把握しやすくなる。質の高い授業につなげてほしい」と期待を寄せている。(岩本大志)

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