セミナーでSDGsなどを解説する五十嵐勉教授=佐賀市白山の佐賀市市民活動プラザ

 飢餓の撲滅など国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)や食品ロスを考えるセミナーが6日、佐賀市市民活動プラザで開かれた。約50人が食品ロスを有効活用するフードバンク運動の取り組みや必要性を学んだ。

 講演で佐賀大の五十嵐勉教授は、ビールメーカーがパッケージのデザインミスで缶ビールの発売を中止した後に再び販売した事例を挙げ、「商品の廃棄が問題となる中、企業にも広がっているSDGsの理念がリスク管理としても機能した」と解説した。中古服がインターネットなどを通じて再利用されている仕組みも紹介しながら「食品ロスの対策にも応用できる可能性がある」と指摘した。

 食品の生産や製造、販売の過程で多くの廃棄が出ている状況も説明し「食品ロスは先進国に共通する問題。『もったいない』だけではなく、実態を知って削減の意識を共有していくことが重要になる」と強調した。

 セミナーはNPO法人「フードバンクさが」(佐賀市)が企画し、フードバンクなどの関係者による交流会も行われた。(山本礼史) 

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