「九州のお伊勢さん」で知られる佐賀市の伊勢神社(古川和生宮司)で11日、伊勢大神宮大祭が開かれた。境内では新型コロナウイルスの感染対策を講じて、訪れた参拝客が商売繁盛や五穀豊穣(ほうじょう)などを願った。
入り口で検温や消毒を行ったり、密集を避けたりするなどさまざまな対策を講じた。餅まきは餅配りに変更して紅白の餅を渡した。参拝客からは「運試しになる福引きが大祭の楽しみ」「イベントの中止が相次いでいるので、開催してもらって良かった」といった声が上がった。
第99代伊勢会大神の中野武志中野建設社長は「来年で100回目となる大祭を途絶えさせてはいけないという思いで準備をしてきた。コロナの収束を願うとともに、伊勢神社を佐賀の誇りとしてこれからも受け継いでいきたい」と話した。(山本礼史)