鳥栖市が2月1日から利用開始した「高齢者見守りシール」

 鳥栖市は1日、認知症などで行方不明になる恐れがある高齢者らの発見に役立つ「見守りシール」の利用を始めた。衣服などにシールを付けてもらい、様子が気になるお年寄りを見つけたら、優しく声を掛けたうえで家族や警察などに連絡してもらう。

 シールは縦2・4センチ、横5センチ。衣類などにアイロンで貼るタイプと、つえやかばんに貼る蓄光タイプの2種類。市や警察署などであらかじめ情報共有しておく「鳥栖市行方不明高齢者等事前登録」の利用者に、計30枚を配布する。

 見える位置にシールを貼っておき、発見者がスマートフォンで二次元コードを読み取ると家族にメールが送られ、スマホ上の伝言板を使って現在地や接する際に気を付けてほしいことなどのやりとりができる。二次元コードを使わなくてもシールに記載されているID番号を警察に伝えれば、名前が特定できる。

 初期導入費3万5千円とシールの印刷費を合わせ約21万円の予算で導入し、県内では嬉野市、江北町など5市町が利用している。認知症で徘徊などの可能性がある高齢者は市内に約1700人いるが、行方不明高齢者などの事前登録は26人にとどまっており、市の担当者は事前登録の普及にも期待する。橋本康志市長は「有効活用するにはシールの認知度を上げていくことが必要」と話し、さまざまなPRを通じて普及を進めたいという。(樋渡光憲)

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