佐賀県が開発した新品種のミカン「にじゅうまる」の発表会に出席した加茂達也JAからつ果樹部会長(左)や山口祥義知事(左から3人目)ら関係者=10日午前、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀(撮影・米倉義房)

佐賀県が約20年をかけて開発した新品種ミカン「にじゅうまる」

 佐賀県が開発した新品種のミカンのブランド名が「にじゅうまる」に決まった。ハウスミカンの生産量で日本一を誇る産地の一層の浮揚を目指し、約20年の歳月をかけて開発した中晩柑(ちゅうばんかん)で、食べ応えのある大きさやジューシーな甘みが特長。3月上旬から出荷を始める。

 県果樹試験場が1996年から開発し、2017年に品種登録、これまでは「佐賀果試35号」と呼んでいた。大きさは温州ミカンの2倍以上あり、甘味が豊かでみずみずしく、保存性にも優れ販売に有利という。県の独自ブランドとしては1988年に販売を始めた「サガマンダリン」以来になる。

 佐賀市で10日に発表会があり、ブランド名とロゴが披露された。山口祥義知事は「食べれば衝撃が走り、甘さ、うま味が体に染みわたる。(県産イチゴの)いちごさんと並ぶ横綱として、佐賀農業を盛り上げたい」と期待を込めた。2月10日を「にじゅうまるの日」として登録したことも報告した。

 ブランド名を考案したコピーライター渡辺潤平氏と、「◎」を生かしたロゴを開発したアートディレクター永井一史氏はオンラインで参加し「一度聞いて、見たら覚えてもらえるものを目指した」と説明した。

 栽培に携わってきた加茂達也JAからつ果樹部会長は「この30年で初めて出合った良いミカン。県内のかんきつ産業を支える存在になるように育てていきたい」と意気込んだ。

 今年は10戸が1・1ヘクタールで栽培し、32トンを収穫した。県内では3月5日から店頭で販売される予定。県は9年後の2030年に、「にじゅうまる」を中晩柑の県内栽培面積の約1割に当たる33ヘクタールまで拡大することを計画している。(宮里光)

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